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憎しみの連鎖を断つために

些細なことから大きな悲劇が起きることがある。イスラムの預言者ムハンマドについて米国で制作された素人映画の抜粋が、グーグルの動画投稿サイト「ユーチューブ」に載せられ、これにイスラム世界が猛反発して各地で死者まで出る騒ぎになったのも、そうした不幸な一例だ。問題の映画は、キリスト教の古い宗派「コプト」の流れをくむカリフォルニア在住の男が、出演者に制作意図を隠して撮影したものといわれ、イスラム批判が目的だったことは明らかだ。しかし、その後イスラム諸国で起きた激しい反米デモや、死者まで出した大使館襲撃事件などが正当化できるわけではない。宗教的反目は古来から戦争の原因となり人類を苦しめてきたが、宗教以外でも人間は争いの種に事欠かない。紛争や戦争は人々の心に傷跡を残し、憎しみの連鎖を呼びがちだ。したがって人類が本当に平和を愛するならば、この連鎖を断つ努力をしなければならない。ところが、現実に起きているのは古い憎しみや恨みを掻き立て、歴史をねつ造してまで相手の非を追及しようとする一部の国やグループの動きだ。日本と隣り合う韓国・北朝鮮・中国には最近その傾向が特に著しく、意図的な反日教育が日本への憎しみを増幅し続けている。中国には、尖閣の対立が抜き差しならなくなったら日本を核攻撃しろという、不穏な主張がインターネットなどで飛び交っているほどだ。中東では、古代からの民族・宗教対立に加え、最近ではイランの核開発疑惑も絡んで一触即発の危機が迫っている。憎しみの連鎖は地球・人類の破滅すら招きかけない。どうしたらこの悪循環を断てるか。結局は我々一人ひとりが理性に目覚め、好悪の情に流されない冷静さを取り戻せるかどうかだ。一時の平穏のため原則を曲げて妥協するのは、理性的でも冷静さでもなく将来を誤る愚策に過ぎない。むしろ、相手のやり方を貫くなら共倒れと破滅しかないことを理解させ、覚醒を求めることに力を注ぐべきだろう。

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Author:suwanoumi
PC勉強中の後期高齢男性。趣味は土いじりと読書、歴史ものが中心。今は桜にからむ日本と米国の交流の歴史を追いかけています。ブログは始めてまだ1日、これから楽しみです。

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